清算
誰かが亡くなってしまうということは、とても大きな衝撃を周囲の人々にもたらします。蟻の命も、人間の命も、その本質としては同じ命のはずなのに、それでも私たちは誰かが亡くなってしまうというその事実こそに、大きな衝撃を受けてしまうものです。その衝撃を受けてしまった心と、その故人への感謝の思い、その両方を同時に昇華させるために執り行われるものこそが、他ならぬ葬式というものではないのでしょうか。
誰かが亡くなってしまって、じゃあ残された人たちは、いったい、どうすればよいのでしょうか。ただそれぞれが悲しみに浸るだけでは違う気がしますし、区切りというものも欠落しているため、いつまで経ってもその故人を偲ぶ、弔うことができずにいるままです。だからこそ、私たちは葬式というものを執り行います。葬式を執り行うことで、しっかりと故人を弔うと同時に、それまで大きく揺らいでいたままの、自身のその心を清算しようということができるわけなのです。葬式とは、私たちが思っている以上の大きな意味があるはずです。今一度葬式というものを考えてみて、そこから本当に大事なこと、大切なことについて、改めて思い至ってみるのも悪くない気がします。葬式を、考えてみましょう。
愛犬が亡くなってしまったときには、樹木葬を行いました。家族同然にかわいがっていたから、ちゃんとした形で供養してあげたいと思ったからです。
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